むし歯の進行度と治療法について
いつもご覧いただきありがとうございます。
患者さんへのご説明用に使用しておりますリーフッレト(®マクロン)を使い、むし歯の進行度と治療法について説明します。
お口の中に見えている歯冠は、外側からエナメル質、象牙質、歯髄
と3層構造になっています。
どの層までむし歯が進んでいるかによって、進行度と治療法が変わってきます。
表面のエナメル質の範囲(C0、C1)であれば、周期的に必ず来院いただき進行度をチェックする前提となりますが、当院では経過観察とすることが多いです。
内側の象牙質の範囲(C2)まで進んでいれば治療が必要になります。
範囲が狭ければ、プラスチックの詰め物(コンポジットレジン CR)を使用するケースが多く、治療期間は、1日で終わります。
範囲が広ければ部分的に詰め物を作成し、日を改めてセメントで接着すします。
保険治療では、通常12%の金、および銀とパラジウムが基本元素となる、その他の非金属を微量に含んだ合金を使用した詰め物をします。
治療期間は2回以上かかります。
自由診療を選択する場合は、より歯の硬さに近い材料を選択できるため、時間に余裕のある方、そして金銭的に余裕のある方にはおすすめです。
3層目の歯髄の範囲(C3)まで進行した場合は、治療期間がかかります。1ヶ月以上かかる場合がほとんどです。
細菌に感染した歯質や歯髄(歯の中の神経)を取り除きます。
痛みを伴うことも多いので、麻酔が必要になりますが、痛みが強いときには麻酔もあまり効きません。
治療は、洗浄、消毒を繰り返し、歯の根の先の治癒を待ちます。
場合によっては、根の先よりさらに向こうにある骨の炎症が起きている場合もあり、そこは直接さわれないので歯を消毒しながら骨の治癒を待つことになります。
治癒したあとは、噛めるようにするために、被せ物をすることが多いです。この時も保険では、12%金銀パラジウム合金を使用します。小臼歯(歯の種類)ではCAD/CAM冠というハイブリッドレジンを使用した金属でない冠を入れることも可能です。
もちろん自由診療の場合では、この限りではありません。
次のC4という状態は、歯冠の部分が崩壊してしまっていますので、歯を抜かないといけない場合が多いです。
歯の治療は早期発見して、治療は最小限をお勧めしております。
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