口腔機能低下症について
いつもご覧いただきありがとうございます。
前回お話しした、オーラルフレイルですが、オーラルフレイルとは、お口の機能の衰えのことであり、口腔機能低下症は、そこから少し進んだ状態です。
低下症と診断する場合は、
1.口腔衛生状態不良
2.口腔乾燥
3.咬合力低下
4.舌口腔運動機能低下
5.低舌圧
6.咀嚼機能低下
7.嚥下機能低下
以上の項目から3項目以上該当する場合に診断されます。
口腔機能低下症になると、日常的な食生活に差し障りが出てきますので、リハビリが必要となります。
リハビリとなるとなかなか大変ではありますが、美味しいものを食べることが、楽しみの一つという方は多いと思います。あなたはいかがですか?
さてそれぞれの項目について詳しく説明しますね。
1.口腔衛生状態不良
歯磨きできているかどうかを、舌苔のあるなしで評価します。不良とは舌苔がたくさんある状態です。
2.口腔乾燥
つばがちゃんと出ているかどうかを、口腔粘膜が湿っているかどうかと唾液量を計測して評価します。年齢を重ねると唾液量は減少し乾燥するようです。
3.咬合力低下
噛む力がどれぐらい強いかです。評価方法は、特殊な機械を使って噛む力を測定します。歯の調子の良し悪しでも咬合力は変わってきます。
4.舌口唇運動機能低下
舌と口唇を使う発音ができるかです。ぱ、た、かを発音をしてもらい評価します。運動機能が低下するとそれらの発音がうまくできないようです。
5.低舌圧
舌の力があるかどうかです。舌を上顎にどれぐらいの力でおし当てられるかを機械で計測します。
6.咀嚼機能低下
具体的に噛み砕く能力があるかどうか測定します。
特別なグミを20秒間かんでもらいその砕け具合で測ります。
噛み砕く能力はただ噛む力が強いだけでもうまくいきません。脳の働きからするとかなり高次の能力が必要らしいです。
7.嚥下機能低下
飲み込む力があるかどうかです。スクリーニング検査や、自記式質問票にて評価します。空つばを飲み込むテストでは思ったより難しいことがわかります。
お口の機能は、こんなにもたくさんの役割があるということをご理解いただけましたでしょうか?
これらの項目の中に自信のない項目がおありでしたら、
早めにリハビリされることをお勧めします。
詳しくお知りになりたい方は、お尋ねください。
前のブログ記事へ | 次のブログ記事へ |