身体のおとろえはお口の機能の低下から ~検査および対処法について~
いつもご覧いただきありがとうございます。
今回はオーラルフレイルの検査と、その結果を受けての対処法についてご説明したいと思います。
当院でおこなう検査は7つです。そのうち3つの検査結果に問題ありと判定が出た場合に、
口腔機能低下症という病名で診断させていただくことになります。
ご興味のおありの方、ご自身のお口やからだのおとろえがご心配な方は、
機能検査を保険にて受けられます(65歳以上の方)ので、スタッフまでお声掛けください。
さて、口腔機能低下症と診断された方へは、機能を回復へ導くための訓練をおすすめすることになります。
口腔機能低下には大きく3つの場合が考えられます。
《かむ力が弱い》
まず、必要な歯科治療でかみ合わせをきちんとすることからお考え下さい。
そのうえで、歯ごたえのある食べ物を食べながら、咬むための筋力をきたえることもあります。
《ベロの運動が制限されている、活舌が悪いなど、ベロおよび口唇の動きが弱い》
あいうべ体操をご自宅でやっていただくことで、改善したという報告がありますので、
以下のようにやってみてください。
あいうべ体操というのは、みらいクリニックの先生が考案した方法で、https://mirai-iryou.com/aiube/
(1)「あー」と口を大きく開く
(2)「いー」と口を大きく横に広げる
(3)「うー」と口を強く前に突き出す
(4)「ベー」と舌を突き出して下に伸ばす
(1)~(4)を1セットとし、1日5回〜10回毎日続けます。
口呼吸から鼻呼吸に改善し、いろんな病気を改善する目的がある場合は、30セットだそうですが、ご自身の症状に合わせて行ってください。
《のみこむ機能が弱い》
専門の病院への紹介が必要な場合があります。
お口の機能は少しずつ衰えていくものと考えられ、どれか一つが著しく悪くなるまで対処しないのではなく、
いろいろな要素が少しづつ悪くなってきていることを早めに察知し、
訓練することでおとろえに抵抗するという姿勢が望ましいと考えています。
主な検査対象は、ご高齢のかた(保険で検査可能なのは65歳から)といわれていますが、
実際は20代でも衰えている方はたくさんおられるようです。
あいうべ体操は、いつでもどこでもできますので、ぜひ今日からやってみてください。
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