福岡県糟屋郡新宮町の歯科│くすのき歯科医院

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ムシ歯のメカニズムと予防法について

2018-01-15

いつもご覧いただきありがとうございます。

今回のテーマは、ムシ歯ができるメカニズムと予防法についてです。

下記のリーフッレト(®マクロン)を使い説明していきます。

■歯の質および抵抗力

歯質の強さや唾液の量、免疫力などについての項目です。歯の表面を覆っているのが、エナメル質という歯の一番硬い部分なのですが、このエナメル質が厚いか薄いかでムシ歯に対する抵抗力に大きく差が生まれます。唾液の量が少ないと自浄作用が働かない上に、歯の表面が乾燥しているとプラークがこびりつきやすくなります。免疫力についてですが、体が弱っていたり、免疫力が弱いと、細菌に対する抵抗力が低くなり、口腔内に細菌が繁殖しやすくなるため、ムシ歯なりやすいと言えます。

■食生活

食べ物に含まれる糖分がムシ歯の間接的な原因となります。みがき残しと細菌が混ざったものがプラークです。そしてプラーク内のムシ歯菌がまわりの糖分を取り込み酸を出します。この酸が歯を溶かしていくことで、ムシ歯ができるのです。甘いものは美味しいのですが、たくさんの糖分が含まれています。糖分の過剰摂取が、結果的にムシ歯菌の増殖につながり、歯を溶かす酸もたくさん出ることで、ムシ歯が大きくなります。甘いものを好む傾向のある方は、召し上がらない方に比べると、ムシ歯のリスクはかなり高いといえます。

■細菌

ムシ歯菌は、ほとんどの方のお口の中にいるといわれていますが、ムシ歯になりやすい人はその数が多いと言えます。研究によると、ムシ歯菌の数は幼少時に決まるといわれており、1歳半前後の時期に、周りの大人から唾液を介して感染し、定着するといわれています。その時期に接する周りの大人のお口の中を改善することにより、子どもの虫歯のリスクを減らすことにつながります。

■時間

飲食後のお口の中は早い段階でpHが低下します(酸性になっていく)。pH5. 5以下で表面が溶けていきます。そのあと、唾液の緩衝作用により、40分程度かけてゆっくりお口の中のpHが中性に戻っていきますが、ダラダラと糖分を含む食べ物をお口にすることで、酸性になっている時間が長くなり、歯のとけ出す時間も長くなります。つまり、食事と食事の間隔というのもムシ歯のリスクを減らすための重要な要素です。食事が終わった後に飴をなめたり、糖分を含む缶ジュースやコーヒーなど摂取した場合、pHが回復しないまま次の飲食をすることになります。なにげない習慣がムシ歯につながることもあるので注意が必要です。

ムシ歯を予防する方法をまとめます。

■ブラッシング(プラークを落とすことが重要)

■糖質制限(糖分摂取の全体量を少なくする)

■よく噛む(いつもより5回多く噛むように気をつける)

■時間を決めて食事や間食をする(ダラダラとお口にものを入れない)

■定期的に歯科医院に通う(3ヶ月毎の健診をオススメします)

 

以上5つを実践することでお口の環境が変わります。そのことが予防つまりお口の健康につながります。ムシ歯になってから治療するよりも歯の寿命は長くなります。

いつまでもご自身の歯で美味しいものを食べていただきたいと考えております。