お口の中からサインをみつける口腔ケアについて
いつもご覧いただきありがとうございます。
口腔ケアについてお話しします。
口腔ケアと聞くと難しく感じる方がいらっしゃるかもしれませんが、
おおまかにいえば、口腔ケアとは、「お口のお手入れ」なのですが、ただ単に歯磨きだけではありません。
大まかに分けていわゆるゴシゴシのような清掃の器質的と、リハビリ的な機能的の2種類あります。
ではさらに詳しく説明していきます。
器質的口腔ケアとは、
ズバリ歯磨きを含むお口の清掃です。歯と歯茎と舌を含むお口の中の清掃です。
ムシ歯や歯周病を防ぐためには最低限必要です。
最近では、お口の清掃状態が悪いと、感染症や、誤嚥性肺炎などにかかりリスクが、格段に高くなるという報告もあります。
機能的口腔ケアとは、
お口の働きは4つあります。食べる、話す、呼吸、表情を作るです。
この機能を低下させないためのケアも必要だと考えております。
具体的にお話ししますと、この4つの行動には、顎の動き、舌の動き、筋肉の動き、唾液の分泌が必要です。
人は、社会的な生物であり、人との関わりの中でしか、本来の生きる意味を見出せないものです。歳をとると、家にこもるなど社会性が失われはじめると、楽な方に流れ、必要最小限の動きしかしなくなると、機能は低下していきます。そのような状態を口腔機能低下症といいます。
口腔機能低下症という診断がつく前の段階に、オーラルフレイルという弱ってきているなという段階があります。完全に低下した後では、なかなか元に戻すことが難しくなりますので、弱ってきたなという段階で食い止めるようにしていくことが大切です。
歯科では高齢化が進む中、健康寿命を延ばすためには、お口でしっかり食事ができていることが大切だということがわかっており、あちこちで発信されておりますが、まだ認識度が低いのが、残念でなりません。
しっかりムシ歯や歯周病を治すことはもちろん大切ですが、お口の機能を弱らせないことも大切だと考えておりますし、お伝えし続けたいと思っています。
次回、具体的な方法をお伝えしますね。
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