福岡県糟屋郡新宮町の歯科│くすのき歯科医院

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歯磨剤を選ぶ時、数が多くて迷ってしまいませんか?

2019-08-21

いつもご覧いただきありがとうございます。

今回はよく質問される、歯磨き粉(以下、歯磨剤)について

クインテッセンス社のセルケアのための歯磨剤ガイドという本を参考にしながらご説明します。

市場には、たくさんの歯磨剤が溢れています。

あまりにも多くてどれを選んで良いか困るという話をよく聞きますので、参考にしていただければ幸いです。

【種類について】

ペースト型・・・一般的。なめらかなほど研磨剤は少ない。

ジェル型・・・粘度の高い液状のもの。研磨剤は入っていないものが多い。

リンス型・・・いわゆるマウスウォッシュタイプ。

フォーム型・・・泡状。

 

 

【用途について】

薬効成分をとどめておきたいならペーストやジェルタイプ、

洗浄を期待するならマウスウォッシュやフォームが良いと思われます。

【成分について】

大きく分けて基本成分と薬用成分があります。

歯科医院にて購入される場合は箱に入っているのですが、その裏側に表示されているものになります。

表示は基本成分と薬用成分に分けずしてあることがほとんどです。

基本成分・・・意識してないもの、好みに関わるものに大別できます。

意識してないもの・・湿潤剤、粘結剤、粘度調整剤、保存剤、着色剤

好みによるもの・・・研磨剤、清掃助剤、発泡剤、香味剤、清涼剤 etc

薬用成分・・・薬としての効果がある。有効成分と書いてあることも。

次のようなものがあげられます。

殺菌剤、歯質強化剤、歯垢分解剤、消炎剤、血行促進剤、止血剤、収れん剤、

細胞賦活剤、知覚鈍麻剤、象牙細管封鎖剤、ステイン除去剤 etc

【成分の選択について】

むし歯予防・・・殺菌剤、歯質強化剤、歯垢分解剤

歯周病対策・・・殺菌剤、消炎剤、血行促進剤、止血剤、細胞賦活剤、収れん剤

知覚過敏・・・知覚鈍麻剤、象牙細管封鎖剤

ホワイトニング・・・ステイン除去剤、歯質強化剤

口臭対策・・・殺菌剤、消炎剤

口腔乾燥対策・・・保湿剤

【具体的な薬効】

殺菌剤・・・浮遊菌などに効くのが、CPC、BTC、CHX、LSS

バイオフィルムの菌には、IPMP、TC

歯質強化剤・・・フッ化ナトリウム(いわゆるフッ素と呼ばれるもの)

モノフルオロリン酸ナトリウム

消炎剤・・・ β-グリチルレチン酸、塩化レゾチーム、サリチル酸メチル、シネオール

止血剤・・・トラネキサム酸

血行促進剤・・・VE(ビタミンE)

お口の状態によって、有効な薬効成分が違うことがあります。

今現在のご自身のお口の状態を把握し、使い分けをされることをお勧めします。

市販のものと歯科医院でしか買えないものの違いは、おもに濃度です。

濃度が高いほどお薬の効果が期待できますが、金額ももちろん高くなります。

上手に使い分けされることで無駄な出費を抑えられ、お口の環境を整えることができます。

プラークを落とすだけなら歯磨剤は必ずしも必要ではありませんが、薬用成分を有効に利用することで、上記の効果を期待できます。

以上のことを歯磨剤を選ぶのに参考にしていただくと幸いです。

 

当院にてお勧めしているのは、SPTジェルです。

少々お高いですが、薬用成分が高濃度入っており、歯周病にも、むし歯予防にも効果があります。

ご興味のある方は一度お試しください。落ち着いた大人の味ということもあり人気の歯磨剤です。

診療のご予定がなくても、歯ブラシだけや歯磨剤だけをご購入ということもできます。