電動歯ブラシは良く磨けるのか?について
いつもご覧いただきありがとうございます。
多くの患者さんからお尋ねのある電動歯ブラシについてご説明します。
【電動歯ブラシの種類について】
1.振動式タイプ・・・比較的安価で手に入りやすい。乾電池式のタイプが多く、
動きが大きく、高速で動くために当て方に注意が必要となります。
2.回転式タイプ・・・丸い形状ブラシが半回転しながら動く。振動が大きいため、
動揺している歯には向いていないかもしれません。
3.音波タイプ・・・ 振動式の一種で、高速で振動し音波を発生させ歯垢を除去します
4.超音波タイプ・・・音波よりもさらに細かい振動を発生させて歯垢を除去します。
一部の製品だけが超音波歯ブラシと認められています。
個人的な意見として本当の超音波だと振動が微細すぎて感知できないと思うことがあります。
【当院のオススメは?】
音波ブラシ(充電式)をオススメしております。
製品化されている種類も多くので比較的に手に入りやすいと思われます。超音波ブラシは音波ブラシと比較すると少し値段が高めに設定されていますが、違いの実感が値段にどれだけ反映されているのかという部分で音波ブラシに軍配があがるように思います。
【普通の歯ブラシと電動ブラシの使い分けについて】
まず歯ブラシ強者となるのが王道でしょう。
なぜなら、ブラッシングとは人生という長いスパンで考える事象であり、終わりなき反復の作業でもあります。当て方や力の入れ方、動かし方といった技術的なことは、ご希望があれば差し出がましいとは思いつつもご指導させていただきますが、基本的にはご自身の心と体の持ちようをどうしたいのかがまさにその瞬間ゞに問われるという、これは言うなれば修行僧の座禅にも通じる精神が必要となります。
しかし、作業自体は単純な反復であるという側面もあります。ゆえに修行僧の精神で王道を歩まれているという自覚のある方にとっては、電動ブラシは、まさに文明の利器となりあなたの人生を豊かにしてくれるものと思います。
ここで注意していただくとすれば、音波ブラシの当たったところは短時間で綺麗に歯垢を除去できます。しかし当たらないところは当然ながら清掃できていません。また、最近でこそ電動ブラシも、ダウンサイジングかつ軽量化されてきていますが、ハンドリングがやや難しいようです。
【電動ブラシを上手に使うには】
1.ブラシ部分を口に入れてからスイッチON。
2.歯に軽く当てる・・・ブラシの先が接する程度の力です。
3.歯に当てる角度・・・歯に対して直角が基本ですが、歯茎との境目には45度ぐらい
傾けて当てましょう
4.動かし方・・・ゴシゴシやる必要はありません。1箇所につき数秒間毛先を当てて
徐々に横に動かしていきます。
ただし超音波ブラシは、動かす必要があります。
【電動歯ブラシは良く磨けるのか?について】
電動歯ブラシをうまく使いこなすためには、普通の手磨きがきちんとできている必要があります。磨き方の基本ができていなければ、どんなに高性能な歯ブラシを使っても十分な効果が得られないばかりか、逆にパワーの強い電動歯ブラシによって歯や歯茎を傷めてしまうことになりかねません。
ご心配な方は、一度当院衛生士の指導を受けてみていただけたらその方にあったブラシや磨き方などをお伝えいたします。
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