口腔機能低下症への取り組み
いつもご覧いただきありがとうございます。
口腔機能低下症への取り組みについては、当院のブログにてこれまでにもお伝えしてきました。
お口の機能の衰えを感じている方へ、具体的に検査やアドバイスもおこなっております。
今回は、検査の大まかな流れについてご紹介いたします。
検査項目は7つあります。
1. 口腔清掃状態
2. 口腔乾燥
3. 舌口唇機能
4. 舌圧
5. 咬合力
6. 咀嚼力
7. 嚥下
これらの項目別に主だった対応方法についてご紹介いたします。
1. 口腔清掃
もっとも効果的なのは歯磨きです。定期的な検診をお勧めします。
2. 口腔乾燥
女性やお薬を服用中の方に多いですが、年齢とともに唾液の出が悪くなります。乾燥すると自浄作用が悪くなるとともに、消化不良や義歯の不具合もおこしやすくなります。口内炎ができやすくなったり、口臭、食事の際に飲み込みにくくなったりします。
もっとも簡単にできることは、お顔周りにある3つの大きな唾液腺を優しく刺激する方法です。
3. 舌口唇機能
パタカラ体操といって、パ行、タ行、カ行、ラ行を発音します。大きな声を出せるようなら良いのですが、出せない場合は、大げさに大きく口を動かして発音するようにしてください。
4. 舌圧
ここでは舌圧訓練のご紹介をいたします。舌をまず左側の頬に押し当てます。外側から指で押します。内側から舌の力で押しもどすように力を入れますゆっくり10回押し当てましょう。同じように右側も行います。最後に舌を上の顎に向けて根元を押し当てるように持ち上げましょう。簡便な方法として、ペコぱんだという商品が発売されています。3種類の硬さのものがありますので、利用されるのもよろしいかと思います。
5. 咬合力
歯の本数が少ない方は、義歯などを入れて噛めるようにしましょう。
6. 咀嚼力
噛む力は、噛み合わせを整えてもらうことで向上いたします。
7. 嚥下
飲み込む力は、舌と大きく関係しています。嚥下体操を食事前にするのが効果的です。嚥下に問題がある場合は、専門医による治療の必要が出てくる場合もあります。悪くなる前に予防しましょう。
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